軽自動車のメリットとは?デメリットがあっても選ばれる理由
「軽自動車って実際どうなの?」「維持費は本当に安いって聞くけど…」「小さいから不便じゃない?」
近年、街中で軽自動車を見ない日はないほど人気が高まっていますが、そう思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、軽自動車のメリット・デメリットを徹底的に解説し、軽自動車が選ばれる理由をわかりやすくお伝えします。
目次
軽自動車を選ぶメリット
軽自動車の魅力は、なんといっても 経済性 と 使い勝手の良さ です。
維持費の安さ、燃費の良さ、小回りの利きやすさなど、日常生活で実感できるメリットがたくさんあります。さらに、近年では車種も豊富になり、デザイン性や機能性も向上しています。
「軽自動車=不便」というイメージは、もう過去のもの。最新の軽自動車は、快適なドライブを楽しめる装備も充実しています。
1:維持費が安い!具体的な金額で比較
軽自動車の大きな魅力の一つが、維持費の安さです。具体的な金額で比較してみましょう。
自動車税
軽自動車は年間10,800円(2024年10月現在)。対して、普通車は排気量によって異なりますが、1,000cc〜1,500ccクラスで年間25,000円〜38,000円程度です。
※商用の軽自動車は7,200円
自動車保険
車両の価格が安いため、保険料も普通車と比べて安くなります。年間で10,000円〜20,000円ほど節約できる場合もあります。車検費用
車検は2年ごとに必要で、費用は平均して70,000円〜100,000円程度。普通車の場合、100,000円〜150,000円かかることが多いです。
これらを合計すると、年間で50,000円〜100,000円ほどの差が出ることもあります。
2:燃費が良い!ガソリン代を節約
軽自動車は車体が軽いため、燃費性能に優れています。最新の軽自動車モデルでは、JC08モードで30km/L以上の燃費を誇るものも珍しくありません。普通車の平均的な燃費が15〜20km/Lであることを考えると、その差は歴然です。
例えば、年間走行距離を10,000kmとし、ガソリン価格を180円/Lと仮定した場合:
軽自動車(燃費 30 km/L):年間ガソリン代 約 60,000 円
普通車 (燃費 18 km/L):年間ガソリン代 約 100,000 円
この計算では、年間で約40,000円もの節約になります。
3:小回りが利く!狭い道や駐車場でもラクラク
軽自動車の全長は3.4m以下、全幅は1.48m以下と法律で定められています。このコンパクトなサイズは、狭い道路や駐車場での取り回しに大きな利点となります。特に、都市部や古い町並みが残る地方都市では、小さな車体が活躍し、駐車スペースを探すのも容易です。
一方、普通車は全長4m以上、全幅も1.7m前後になることが多いため、細い道での運転や縦列駐車に苦労することがあります。さらに、最小回転半径が大きくなるため、Uターンや狭い路地での取り回しが難しくなるケースも多いです。
軽自動車はその点、最小回転半径が小さいため、狭い場所でのUターンや縦列駐車もスムーズに行えます。運転に自信がない人や初心者にも扱いやすく、都市部の移動に特に向いていると言えるでしょう。普通車のような広い車内空間が不要であれば、日常使いには軽自動車が最適な選択です。
4:車種が豊富!自分にぴったりの軽自動車が見つかる
軽自動車の市場は非常に競争が激しく、各メーカーが多彩な車種を展開しています。例えば、ホンダ N-BOX は室内空間の広さが特長で、ファミリー層にも人気です。
スポーティなデザインが魅力の スズキ アルトワークス は、走りを楽しみたい人にぴったり。また、燃費性能を重視するなら ダイハツ ミライース が注目されています。
近年では、軽自動車でもSUVタイプの スズキ ハスラー や、オープンカーの ホンダ S660 など、従来のイメージを超えたバリエーションが増えています。これにより、アウトドアを楽しむ人からスタイリッシュな車を求める人まで、あらゆるライフスタイルや好みに合わせて選べるようになっています。
5:購入価格が安く、リセールバリューも高い!経済的な魅力
軽自動車は普通車(コンパクトカー)に比べて購入価格が抑えられており、100万円台前半から購入できるモデルが多くあります。例えば、スズキ アルトやダイハツ ミラトコットなどが代表的で、初期費用を低く抑えたい人には大きなメリットです。
リセールバリューについても、近年の軽自動車は人気の高さから買取価格が比較的安定しており、ホンダ N-BOXやスズキ ハスラーなど、需要の高い車種は高値で売却できる可能性があります。一方、普通車(コンパクトカー)は購入価格が150万円以上になることが多く、初期投資が大きくなりがちです。ただし、人気のトヨタ ヤリスやホンダ フィットのようにリセールが高いモデルもあり、長期間の利用を考えると資産価値を維持しやすい点はメリットです。
軽自動車のデメリットとは?やめとけと言われる理由
軽自動車には、「狭い」「パワーが足りない」など、購入を躊躇させるポイントもあります。以下では、具体的なデメリットを挙げつつ、その対策や軽自動車ならではの利点を紹介します。
車内空間が狭い? → 工夫次第で広く使える!
確かに、軽自動車は普通車と比べると室内空間は狭くなります。しかし、最近の軽自動車は室内設計が非常に洗練されており、限られたスペースを最大限に活用しています。
例えば、シートアレンジを工夫することで、驚くほどの荷物を積むことができます。また、収納スペースも随所に設けられており、小物の収納には困りません。
2人乗りまでであれば十分な広さがあり、4人乗りでも近距離なら問題ありません。長距離ドライブや大人数での移動には不向きかもしれませんが、日常的な使用には十分対応できるでしょう。
パワー不足? → 日常で使うには十分なパワー特性!
軽自動車のエンジン排気量は660cc以下と法律で定められているため、確かに高速道路での追い越しや急な坂道では力不足を感じることがあります。
しかし、街乗りではむしろこのパワー特性が扱いやすさにつながっています。アクセルワークが穏やかで、燃費も良くなります。また、最近の軽自動車はターボエンジンを搭載したモデルも多く、加速性能も大幅に向上しています。
日常の足として使う分には、十分すぎるパワーと軽快な走りを楽しむことができるでしょう。
安全性は? → 最近の軽自動車は安全装備も充実!
かつては軽自動車の安全性を疑問視する声もありましたが、最近の軽自動車は安全性能が大幅に向上しています。多くの軽自動車に、以下のような先進安全装備が標準または選択装備として用意されています:
●衝突被害軽減ブレーキ
前の車や障害物に近づきすぎたとき、自動でブレーキをかけてくれます。うっかり前を見ていないときでも、事故のリスクを減らせるので、街中や渋滞で安心です。
●レーンキープアシスト
車が車線からはみ出しそうになると、自動でハンドル操作を補助してくれます。高速道路などでのふらつきを防ぎ、長距離運転もラクになります。
●アダプティブクルーズコントロール(ACC)
前の車との距離を自動で保ちながら、スムーズに加速・減速します。高速や渋滞でも足の負担が減り、長時間の運転がぐっと楽になります。
●360°カメラ
車の周りを上から見たような映像で確認でき、狭い駐車場でも安心して停められます。障害物もわかりやすく、運転に自信がない人にも心強い機能です。
また、車体構造も進化し、衝突安全性能も向上しています。軽自動車だから危険、という考え方は今や古いものといえるでしょう。
横風は? → 運転に注意すれば大丈夫!
軽自動車は車体が軽いため、強い横風を受けると車体が流されやすいという指摘があります。確かに、高速道路や橋の上など、強い横風にさらされる場所では注意が必要です。
しかし、これは運転時の注意で十分に対処可能です。横風を感じたら速度を落とす、ハンドルをしっかり握る、など基本的な対策を心がければ問題ありません。また、最近の軽自動車は横風対策も進んでおり、車体の設計や電子制御による安定性向上が図られています。
家族での長距離移動にはやや不向き? → 対策と工夫で快適に!
確かに、4人家族での長距離移動となると、軽自動車では少し窮屈に感じるかもしれません。しかし、工夫次第で快適な長距離ドライブを楽しむことも可能です。
例えば:
- こまめな休憩を取り、体を伸ばす時間を作る
- 荷物の詰め方を工夫し、足元スペースを確保する
- リアシートの快適性を高めるクッションなどを活用する
- 長距離移動用のレンタカーを利用するなど、状況に応じて使い分ける
日常的な使用では問題なく、年に数回の長距離移動のためだけに大きな車を所有するよりも、軽自動車を主力にして必要に応じて対策を講じる方が経済的かもしれません。
「中古」軽自動車を選ぶメリット
中古の軽自動車を選ぶことで、さらなる費用節約が可能になります。新車と中古車の価格差は車種や年式によって異なりますが、一般的に3年落ちの軽自動車なら新車価格の50〜60%程度で購入できることが多いです。
例えば、新車価格150万円の軽自動車の場合、下記のような想定が可能です。
3年落ち中古車:約75~100万円 → 50~75万円の節約
この節約額は、家計にとって非常に大きな意味を持ちます。例えば、この金額があれば:
- 子どもの学費の一部に充てられる
- 家のリフォーム資金に使える
- 家族旅行の費用として活用できる
このように、中古軽自動車を選ぶことで、家計に余裕が生まれ、生活の質を向上させることができます。
軽自動車を選ぶべき人とは?
低コストを重視する人
軽自動車は、購入価格から維持費、燃費に至るまで、あらゆる面でコストパフォーマンスに優れています。特に以下のような人におすすめです:
- 家計の節約を考えている人
- 車の維持費を抑えたい人
- 燃費の良さを重視する人
- 初めて車を所有する若者や学生
軽自動車を選ぶことで、車の所有にかかる総コストを大幅に抑えることができます。
単身者や少人数家族
軽自動車は、1〜2人での使用に最適です。以下のような人におすすめです:
- 一人暮らしの社会人
- 二人暮らしの夫婦
- 子どもが小さい核家族
日常の買い物や通勤、近距離の外出などには十分な広さと機能性を備えています。また、駐車場の確保が難しい都市部でも、軽自動車なら比較的容易に駐車スペースを見つけることができます。
セカンドカーを考えている人
既に普通車を所有している家庭でも、セカンドカーとして軽自動車を選ぶ人が増えています。以下のような用途におすすめです:
- 主に近距離の移動に使用する車
- 買い物や子どもの送迎専用の車
- 休日のレジャー用の車
メインの車を大切に保ちながら、日常的な用途には経済的な軽自動車を使うことで、家計の負担を軽減できます。
運転が苦手な人
運転に自信がない人や初心者ドライバーにとって、軽自動車は扱いやすい選択肢です:
- 車体が小さいので、狭い道でも運転しやすい
- 視界が良く、車両感覚をつかみやすい
- 最新モデルには運転支援システムが充実している
また、万が一の接触事故の際も、車体が小さいぶん被害を最小限に抑えられる可能性が高くなります。
ライフスタイルに合わせた軽自動車の選び方
一人暮らしにおすすめの軽自動車
一人暮らしの方には、コンパクトで維持費の安い軽自動車がぴったりです。以下のような特徴を持つモデルがおすすめです:
- 2ドアや3ドアのコンパクトなボディ
- 燃費性能に優れたモデル
- 駐車が簡単な小回りの利く車種
具体的には、ダイハツ ミラトコット、スズキ アルト、ホンダ N-ONEなどが人気です。
ファミリーにおすすめの軽自動車

小さな子どもがいる家族には、安全性と使い勝手を重視した軽自動車がおすすめです:
- 広い室内空間を持つモデル
- チャイルドシートの取り付けが容易な車種
- 安全装備が充実している車
- スライドドアを搭載したモデル
スライドドアは、狭い駐車場でも子どもの乗り降りがしやすく、チャイルドシートの出し入れも容易になります。また、ドアの開閉時に隣の車に当たるリスクも軽減できます。
日産 デイズ、三菱 eKクロス、スズキ スペーシア、ダイハツ タントなどが、スライドドア搭載のファミリー向け人気モデルです。特にスズキ スペーシアとダイハツ タントは、両側スライドドアを標準装備しており、さらに使い勝手が向上しています。
高齢者におすすめの軽自動車

高齢者の方には、乗り降りのしやすさや視認性の良さを重視した軽自動車がおすすめです:
- 座席の高さが適度にあるモデル
- ドアの開口部が大きく、乗り降りしやすい車種
- 運転支援システムが充実している車
ダイハツ タント、スズキ スペーシア、ホンダ N-BOXなどが、高齢者に人気のモデルです。
セカンドカーにおすすめの軽自動車

セカンドカーとしては、維持費の安さと使い勝手の良さを重視した軽自動車がおすすめです:
- 燃費性能に優れたモデル
- 駐車のしやすい小回りの利く車種
- 荷物の積載量が多い車
スズキ ハスラー、ダイハツ ロッキー、ホンダ N-VANなどが、セカンドカーとして人気です。
軽自動車に関するよくある質問
軽自動車の維持費は本当に安い?
A. はい、軽自動車の維持費は普通車と比べて確かに安くなります。
軽自動車の自動車税は普通車の約1/3~1/4程度で、保険料も車両価格が安いため、普通車より安く済みます。また、軽自動車は燃費が良いため、ガソリン代も節約できます。このように、軽自動車は維持費が全体的に安く、特に日常使いにはお得です。ただし、車種や使い方によって差があるので、購入前に詳細を確認することをおすすめします。
軽自動車は安全性に問題ない?
A. 最新の軽自動車は、安全性能が大幅に向上しています。
最新の軽自動車は安全性能が大幅に向上しています。具体的には、衝突安全ボディやエアバッグが標準装備されており、さらに衝突被害軽減ブレーキなどの先進的な安全技術も搭載されています。ただし、軽自動車は車体が小さいため、大型車との衝突時はリスクが高くなる可能性があります。そのため、安全運転を心がけることが大切です。
軽自動車は高速道路でも快適に走れる?
A. 近年の軽自動車は高速道路での走行性能も向上しています。
近年では、高速走行時の安定性が改善され、ターボエンジン搭載モデルでは加速性能も向上しました。さらに静粛性も改善され、長時間の運転での疲労が軽減されています。ただし、強い横風には注意が必要です。また、長距離を運転する際は、適度な休憩を取ることをおすすめします。
まとめ
軽自動車は、コストパフォーマンスの高さや扱いやすさから、多くの人に選ばれる車種となっています。特に、維持費の安さや燃費の良さ、小回りの利く点などが大きな魅力となっています。
一方で、車内空間の狭さやパワー不足などのデメリットも指摘されますが、最近の軽自動車は技術の進歩により、これらの課題も大幅に改善されています。安全性能も向上し、快適な走行が可能になっています。
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