軽自動車の税金は本当にお得?普通車との違いを徹底解説

2025年05月14日カテゴリ:軽自動車

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軽自動車は、税金が安いことや維持費の負担が少ない点で人気の高い選択肢です。しかし、2025年以降の税制改正や13年以上経過した車両の増税など、知らないと損をするポイントもあります。この記事では、軽自動車の税金に関する基本情報や普通車との違い、さらに2025年の増税に向けた最新情報を徹底解説します。これを読めば、軽自動車の税金についての疑問がすべて解消されるはずです!




軽自動車の税金の基本知識

軽自動車税とは何か|税制の仕組みと支払う目的

軽自動車税とは、軽自動車を所有している人が毎年支払う地方税の一種です。車を保有することで発生するコストとして、軽自動車税は固定資産税と同様に地方自治体の財源となります。2023年現在、軽自動車税の年額は以下のように車種や用途によって異なります。


  • 自家用乗用車: 年額10,800円
  • 営業用乗用車: 年額6,900円
  • 貨物車(自家用): 年額5,000円
  • 貨物車(営業用): 年額3,800円

これらは普通車の税金(排気量による課税)と比較すると非常にお得な金額設定です。

軽自動車税が他の税金と異なる点として、車両重量やエンジン排気量が基準ではなく、車の用途が基準になることが挙げられます。地方税であるため、地域によって若干の違いが出る場合もあるため注意が必要です。


2025年税制改正の背景と目的

2025年の税制改正は、環境問題への対応と地方財政の強化を目的としています。特に、自動車から排出される二酸化炭素(CO2)の削減が喫緊の課題となっており、エコカーの普及を促進し、古い車両の使用を抑制する政策が強化されています。


軽自動車税はいくらかかるのか|2024年と2025年の金額比較

2024年時点では上記の金額が適用されますが、2025年には税制改正により増税が予定されています。特、13年以上経過した車両に対しては、環境負荷の観点からさらに増税される可能性があります。具体的な増税幅については後述しますが、新車購入時期を検討する際には重要な要素です。

以下は軽自動車の税額の推移を示す表です。


年度通常税額13年以上経過車両18年以上経過車両
2024年10,800円12,900円14,500円
2025年11,200円13,500円15,000円

軽自動車税を支払うタイミング|いつ届き、いつ払うべきか

自動車税の納付書は、毎年5月頃に自治体から郵送されます。納付期限は通常5月末であり、コンビニや金融機関、インターネットバンキングで支払うことが可能です。支払期限を過ぎると延滞金が発生するため、忘れずに納付することが重要です。

支払いをスムーズに行うため、自治体によっては「口座振替」や「QRコード決済」にも対応しています。これにより、支払い忘れを防ぐことができます。


軽自動車のナンバープレートと税金の関係

軽自動車には「4ナンバー」や「5ナンバー」といった分類があります。これらの分類は、車両の使用目的や形状によって決まり、税金や保険料、車検費用にも影響します。具体的には以下の通りです。



ナンバープレートの種類による違い

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4ナンバー(小型貨物車)


  • 商業利用や荷物運搬を目的とした車両です。
  • 税金は年間5,000(自家用の場合)と設定され、一般的な5ナンバー車両(年間10,800円)より5,800円安いです。

▶️ 例:軽トラック、軽バンなど

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5ナンバー(乗用車)


  • 主に家族や個人利用のための車両です。
  • 税金は年間10,800円(自家用の場合)です。

▶️ 例:スズキ ワゴンR、ダイハツ ムーヴ、ホンダ N-BOXなど





ナンバープレートの色による違い

ナンバープレートの色は、自家用か営業用かを示し、税金に大きく影響します。

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黄色ナンバー(軽自動車の自家用)


  • 個人利用の軽自動車に使用されます。
  • 税金は年間10,800円です。


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黒ナンバー(軽貨物営業用)


  • 軽自動車で商業利用される車両です。
  • 税金は年間3,800円と、黄色ナンバーより7,000円も安くなります。

▶️ 例:配達業者が利用する車両



白ナンバーと緑ナンバーは、それぞれ普通車の自家用と営業用を表し、軽自動車には白ナンバーと緑ナンバーは基本的に使われません。(※例外あり)

このように、軽自動車のナンバープレートの種類や色は、税金だけでなく、保険料や車検費用にも影響を与えます。購入時には、使用目的に応じた選択が重要です。

例えば、個人で利用する軽自動車の場合、


  • 普段使いで燃費の良い車が欲しい場合は、5ナンバーの黄色ナンバーを選ぶ
  • 仕事で荷物を運ぶことが多い場合は、4ナンバーの黒ナンバーを選ぶ

といったように、自分のニーズに合ったナンバープレートを選択しましょう。

このように、軽自動車のナンバープレートの種類や色は、税金だけでなく、保険料や車検費用にも影響を与えます。購入時には、使用目的に応じた選択が重要です。


普通車と軽自動車の税金の違いを徹底比較

普通車と軽自動車の税金はどれくらい違うのか

普通車の自動車税は、排気量に応じて以下のように課税されます:


  • 1,000cc以下: 年額25,000円
  • 1,500cc以下: 年額30,500円
  • 2,000cc以下: 年額36,000円

これに対し、軽自動車は排気量に関係なく一律で10,800円(自家用乗用車の場合)です。この差額は年間で最大25,200円にもなり、維持費の観点から軽自動車が非常にお得であることがわかります。

さらに、車検費用も普通車に比べて軽自動車の方が低コストで済む点が特徴的です。例えば、1回の車検費用は軽自動車で約50,000円、普通車では約80,000円以上かかることが一般的です。


軽自動車・コンパクトカー・普通車の総合比較


燃費性能や保険料も含めたトータルコストで見ると、軽自動車が圧倒的に有利です。特に短距離の移動が中心の場合、軽自動車の燃費性能がより強みを発揮します。一方で、高速道路での走行頻度が高い方には、普通車の安定性や快適性が適している場合もあります。

以下は、軽自動車とコンパクトカーおよび普通車の維持費を総合的に比較した表です。


項目軽自動車コンパクトカー普通車(1,500cc)
税金 (年間)10,800円25,000円30,500円
燃費 (1Lあたり)約20km約15km約15km
保険料 (年間)約30,000円約45,000円約50,000円
車検費用 (2年ごと)約50,000円約80,000円約90,000円
部品費用 (タイヤ等)低め中程度高め

※具体的な数値は車種や状態などによって異なります





軽自動車税金が上がる仕組みと年数経過の影響

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軽自動車税が13年で上がる理由

軽自動車税は、初度登録(新車登録)から13年が経過すると増税対象となる場合があります。 これは、古い車が新しい車に比べて環境負荷が高いと考えられているためです。13年経過車両の税額は、通常の税金に約20%上乗せされます。

例えば、以下のような費用になります。


通常の軽自動車税:10,800円  13年経過車両:12,900円


注意が必要なのは、中古で購入した場合でも、その車が最初に登録された年から13年が経過していれば、増税対象となる点です。では、自分の軽自動車が増税対象になるのかどうか、具体的にどう確認すれば良いのでしょうか?

確認方法は以下の通りです:



車検証を確認する

車検証の「初度登録年月」を確認します。この日付から13年が経過した年の翌年度から増税対象となります。

自動車税の納税通知書を確認する

毎年5月頃に送られてくる自動車税の納税通知書に、税額が記載されています。前年と比べて税額が上がっていれば、増税対象となっている可能性が高いです。

お住まいの自治体に問い合わせる

お住まいの自治体の税務担当課に、車検証の情報を伝えて確認する方法です。



すべての車が13年経過で増税されるわけではありません。エコカー減税対象車や一部の低排出ガス車は、13年経過後も増税されない場合があります。

増税対象となるかどうかは、初度登録からの年数に加え、車種や排出ガス性能などによって判断されます。長期的に軽自動車を所有する場合は、こうした増税の可能性を見越した資金計画を立てるようにしましょう。

また、13年以上経過した車両はエコカー減税の対象外となる場合が多く、新しい車と比較した場合の税制上のメリットが減少します。これにより、税金だけでなく維持費全体のコストが増加する可能性があることも考慮する必要があります。



18年経過車両のさらなる負担|維持コストがどう変わるのか

18年を経過した車両では、自動車重量税がさらに増額されます。これは車検ごと(通常2年ごと)に支払う税金で、経年劣化による環境性能の定価を考慮して課税されます。 

例えば、以下のような重量税の変化があります。


通常時:6,600円 ➡ 13年経過車両:8,200円 ➡ 18年経過車両:8,800円

18年以上経過した車両では、燃費性能の低下や部品の老朽化が進むため、税金以外にもメンテナンスコストが増加する傾向があります。また、一部の部品が製造終了となる場合もあり、修理費用が高額になるケースもあります。



軽自動車税が上がるのはいつからか|具体的なスケジュールと影響

2025年の税制改正では、13年経過車両や特定の条件を満たさない車両に対して増税が適用されました。


  • 2025年4月: 改正税率の適用開始。
  • 2025年5月: 新税率での納税通知書が発送。

これにより、年間の維持費が数千円単位で増加する可能性があります。

もしも13年以上経過した軽自動車を所有していて、まだ買い替えを検討していない場合は、早めの買い替えを検討することで、増税の影響を抑えられる可能性があります。エコカー減税対象車も選択肢の一つです。

また、増税が適用される車両リストは自治体によって異なる場合があるため、お住まいの自治体のホームページなどで最新情報を確認するようにしましょう。

さらに、新しい車両に対する優遇措置も検討されているため、購入計画を立てる際にはこれらの制度を活用することが賢明です。




軽自動車税制改正後の中古車市場の変化

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2025年の税制改正により、中古車市場ではさまざまな変化が予測されています。「どんな車を選べばいいのか」「今のタイミングで買い替えるべきか」など、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな疑問にお答えしつつ、税制改正後の中古車選びに役立つポイントをご紹介します。


中古車市場で何が変わるの?

燃費性能の高い車両の需要が急増

燃費性能の高いハイブリッド車やエコカーは、税制改正後も税負担が軽く、維持費の節約にもつながるため、中古市場での人気がさらに高まると見られます。こうした車両は、将来的な税負担を見越した賢い選択となります。



古い車両の需要は減少傾向に

13年以上経過した車両は税金が上がるため、購入を避ける方が増えると予測されています。ただし、整備が行き届いた状態の良い車両や価格の魅力がある車は、一定の需要が残る可能性もあります。市場ではこうした車両の価格が下がる傾向があり、お買い得になるケースもあります。



今からの車選びで意識したいこと

燃費性能を重視する

燃費性能の高い車両は、ガソリン代を節約できるだけでなく、環境にも優しい選択です。ハイブリッド車や減税対象車は、特におすすめの選択肢です。



トータルコストを考慮する

車両価格だけでなく、税金、燃費、メンテナンス費用を含めた総コストを計算しましょう。維持費が抑えられる車を選ぶことで、長期的な負担を軽減できます。



古い車両を買う際の注意点

13年以上経過した車両は税金が増加していますが、価格が下がった分、購入のチャンスになる場合もあります。メンテナンス履歴や整備の有無をしっかり確認することで、コストを抑えた賢い選択が可能です。





軽自動車税金に関する最新Q&A

Q1. エコカー減税の対象車両にはどのようなメリットがあるの?

  A. 購入時の自動車取得税が免除または減額となります。

エコカー減税対象車両を購入すると、購入時の自動車取得税が免除または減額されるほか、初年度の軽自動車税が減免される場合があります。環境性能に優れた車両ほど、優遇される割合が高いのが特徴です。

Q2. 税制改正後に購入する場合、注意すべきポイントは?

  A. 以下のポイントに注意して車両を選びましょう:


(1)燃費性能の良い車両を選ぶ 燃費性能が高い車両は、税金以外のランニングコストも削減できます

(2)整備履歴を確認する 長期的な維持費を抑えるため、定期的なメンテナンスが行われている車両を選ぶのが重要です。

(3)自治体の補助金を確認 地方自治体によっては、エコカー購入者に対して補助金が提供されている場合があります。



Q3. 税金の支払いを忘れた場合、どうなるの?

  A. 軽自動車税の支払いを忘れると、延滞金が発生します。

支払期限を過ぎた場合、自治体の窓口やコンビニで対応可能ですが、延滞金を避けるためにも期日内の支払いを心掛けましょう。口座振替を利用すると支払い忘れを防げます。



Q4.軽自動車税は燃料タイプによって変わるの?

  A. 現時点では、ガソリン車やハイブリッド車の税額に違いはありません。

ただし、電動車(EV)や燃料電池車(FCV)などの環境性能車両は、エコカー減税や特別優遇措置の対象となり、実質的に負担が軽減される場合があります。





まとめ:軽自動車税金の未来を見据えたアツミモータースの提案

アツミモータースでは、最新の税制情報や市場動向に基づき、お客様に最適な軽自動車選びをサポートしています。特に、燃費性能が高く、税負担を抑えられる車両の取り扱いを強化しています。また、整備済みの安心できる中古車も豊富に取り揃えております。

税制変更を見据えた車選びをするなら、ぜひアツミモータースにご相談ください。税制の変化や維持費の不明点についてもご説明いたします。


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