軽自動車検査協会と陸運局の違いを徹底解説!車検や名義変更に必要?
軽自動車の所有者は、車検や名義変更などの手続きを行う際に、「軽自動車検査協会」と「陸運局」という言葉を耳にすることがあります。
しかし、それぞれどのような役割があり、どこで手続きを行うべきなのか、分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、軽自動車検査協会と陸運局の違いを明確にし、各種手続きにおける役割や必要性を詳しく解説します。軽自動車を所有していて、今後車検など手続きを考えている方は、ぜひご覧ください。
東三河地域(田原市・豊橋市・豊川市・岡崎市)および周辺地域(浜松市)での手続き窓口情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
軽自動車検査協会と陸運局の違いを徹底解説

軽自動車検査協会とは?役割と特徴を知ろう
軽自動車検査協会は、軽自動車の車検や登録、名義変更などの手続きを行う公的な機関です。全国に50以上の事務所があり、軽自動車ユーザーにとって身近な存在と言えるでしょう。
主な役割としては、以下の点が挙げられます。
- 軽自動車の車検
- 軽自動車の登録・名義変更・住所変更などの手続き
- 軽自動車の廃車手続き
- ナンバープレートの再交付や希望ナンバーの取得手続き
- 車検証の再発行や車両登録など
軽自動車検査協会の特徴としては、軽自動車専門の機関であるため、軽自動車に関する手続きがスムーズに進みやすい点が挙げられます。
また、土日祝日も一部業務を行っている事務所があるため、平日に時間が取れない方でも利用しやすいでしょう。
陸運局の役割と機能とは?違いを理解しよう
陸運局は、自動車に関する様々な手続きを行う国の機関です。主な役割としては、以下の点が挙げられます。
- 普通自動車や大型自動車などの登録・車検・名義変更などの手続き
- 運転免許証の交付や更新手続き
- 自動車運送事業の許認可手続きなど
陸運局は、軽自動車以外の自動車も扱うため、軽自動車検査協会よりも手続きの種類が多く、規模も大きくなっています。
軽自動車検査協会と陸運局、どちらに行くべき?
基本的には、軽自動車に関する手続きは軽自動車検査協会、それ以外の自動車に関する手続きは陸運局で行うことになります。ただし、軽自動車の廃車手続きやナンバープレートの再交付など、一部の手続きは陸運局でも行うことができます。
迷った場合は、軽自動車検査協会に問い合わせるのが確実です。
車検を受けるならどこがいい?方法別のメリットとデメリット

軽自動車の車検は、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 認証整備工場やディーラー、車検専門店での車検
- 軽自動車検査協会での車検(ユーザー車検)
それぞれメリットとデメリットがありますので、比較検討してみましょう。
認証整備工場やディーラー、車検専門店での車検の流れ
整備工場やディーラー、車検専門店では、整備士に任せて手軽に車検が受けられるのが特徴です。安全に配慮した整備が行われ、手間が少なくて済むため、安心して車検を完了できます。
電話やオンラインで事前予約を行います。
2. 必要書類の準備
車検証、自賠責保険証明書、納税証明書などを準備しておきます。書類の準備や確認についても、整備工場でサポートしてもらえる場合が多いです。3. 受付・車両の引き渡し
予約した日に車を持ち込み、受付で手続きを行います。ここで、不具合箇所があればスタッフに伝えます。4. 点検・整備
プロの整備士が車の点検・整備を行います。車検の必要な法定点検がすべて含まれており、部品交換や修理も提案されます。整備内容を確認・承諾してから、作業が行われます。5. 完了・車検証の発行
全ての検査・整備が完了したら、新しい車検証とステッカーが発行されます。整備工場によっては、車検後のアフターケアサービスも充実している場合があり、安心して利用できます。
●認証整備工場・ディーラー・車検専門店の比較
それぞれ特徴がありますので、自分のニーズに合わせて選びましょう。
- 認証整備工場 :国の認証を受けた整備工場で、車検と同時に整備も行うことができます。
- ディーラー :新車を購入したディーラーで、メーカー独自の点検や整備を受けることができます。
- 車検専門店 :車検に特化した専門店で、スピーディーかつリーズナブルな価格で車検を受けることができます。
軽自動車検査協会での車検の流れ
軽自動車検査協会での車検は、自分で車を検査場に持ち込み、直接検査を受ける方法で、一般的に「ユーザー車検」と呼ばれます。整備は自己責任で行うため、事前の準備が重要です。1. 予約
軽自動車検査協会の公式サイトや電話で検査日の予約を行います。2. 必要書類の準備
車検証、自賠責保険証明書、納税証明書などを準備します。3. 車の点検・整備
ユーザー車検は整備が必要な個所も自分で対応する必要があるため、事前に整備工場で点検を受けておくか、自分で点検し、整備が必要であれば対応しておきます。
4. 軽自動車検査協会での検査
予約日に軽自動車検査協会へ車を持ち込み、受付を済ませます。その後、検査ラインに沿って検査を行っていきます。
5. 合格・車検証の発行
検査に合格すると、新しい車検証とステッカーが交付され、ステッカーを車両に貼って終了です。
●ユーザー車検の費用
軽自動車検査協会に支払う費用: 1,400円
自動車重量税: 6,600円
自賠責保険料: 20,010円(24ヶ月)
合計: 約28,010円その他、点検整備費用や書類の準備費用などが別途かかる場合があります。
車検の流れとメリット・デメリット
軽自動車検査協会 | 認証整備工場 ディーラー 車検専門店 | |
---|---|---|
手続きの手軽さ | 自分ですべて行う必要がある | スタッフがサポートし、手続きは簡単 |
整備内容 | 自分で点検・整備するか、事前に整備工場で整備する | 整備士が法定点検や必要整備を担当 |
検査費用 | 安価で済むが、事前整備が必要な場合は別途費用がかかる | 整備費用はかかるが、整備内容が充実 |
アフターケア | なし | 追加のフォローやアフターサービスがある場合も |
●軽自動車検査協会で車検を受けるメリットとデメリット
〈メリット〉- 自分で直接検査を受けるため、通関業者の手数料がかからず費用を抑えられる
- 法的な検査のみで過剰な整備はされない
〈デメリット〉
- 書類作成や手続きが複雑
- 検査前に点検や整備を済ませておく必要がある
- 不合格になると再検査が必要となり、費用や手間がさらにかかってしまう
●認証整備工場やディーラー、車検専門店で車検を受けるメリットとデメリット
〈メリット〉
- 書類作成や手続きなど、すべてを任せることができる
- 点検や整備はプロの整備士によって行われる
〈デメリット〉
- 手数料や整備費用が加算されるため、総費用が高くなる傾向がある
- 安全を重視して部品交換を提案される場合があり、必要以上の整備が行われる可能性がある
●まとめ
コストを重視する方は、軽自動車検査協会での車検がおすすめです。
利便性や安心感を重視する方や、車に詳しくない方は、認証整備工場、ディーラー、車検専門店での車検がおすすめです。
軽自動車の名義変更や住所変更、どこで手続きすべき?

軽自動車の名義変更や住所変更は、軽自動車検査協会で行うことができます。
名義変更手続きの流れと必要書類
名義変更手続きの流れは以下の通りです。
申請書類の準備:譲渡証明書、委任状、印鑑証明書、車検証、自動車損害賠償責任保険証明書、自動車税納税証明書、住民票などを準備する
軽自動車検査協会へ申請:必要書類を提出して、手数料を支払う
新しい車検証の交付:手続きが完了したら、新しい車検証を受け取る
必要書類は、手続きの内容や状況によって異なる場合がありますので、事前に軽自動車検査協会に確認しましょう。
住所変更手続きの方法と注意点
住所変更手続きは、以下の2つの方法があります。
- 軽自動車検査協会窓口での手続き
- 郵送での手続き
どちらの方法でも、車検証と認印が必要になります。
また、住所変更から15日以内に手続きを行う必要がありますので、注意しましょう。
OSS(オンライン申請システム)を利用するメリット
軽自動車検査協会では、OSS(オンライン申請システム)を利用して、名義変更や住所変更などの手続きを行うことができます。
OSSを利用するメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 24時間いつでも手続きが可能
- 窓口に行く必要がない
- 手続き状況をオンラインで確認できる
陸運局での手続きが必要なケースとは?軽自動車の手続きを理解する
軽自動車の手続きは、基本的には軽自動車検査協会で行いますが、以下のケースでは陸運局での手続きが必要になります。軽自動車の廃車手続き:陸運局での方法と注意点
軽自動車の廃車手続きは、軽自動車検査協会または陸運局で行うことができます。
必要書類や手続きの流れは、軽自動車検査協会と陸運局で若干異なりますので、事前に確認しましょう。
ナンバープレート再交付や希望ナンバー取得の手続き
ナンバープレートの再交付や希望ナンバーの取得手続きは、軽自動車検査協会または陸運局で行うことができます。
いずれの場合も、車検証と認印が必要になります。
車検証再発行や車両登録に必要な手続きの詳細
車検証の再発行や車両登録など、その他の手続きも、軽自動車検査協会または陸運局で行うことができます。
必要書類や手続きの流れは、手続きの内容によって異なりますので、事前に確認しましょう。
軽自動車の税金と納付方法をわかりやすく解説!

軽自動車の税金には、以下の2種類があります。
- 軽自動車税
- 自動車重量税
軽自動車税の納付方法と注意点
軽自動車税は、毎年4月1日時点での所有者に対して課税されます。
納付方法は、以下の通りです。
- 納付書による納付
- 口座振替による納付
- クレジットカードによる納付
軽自動車税を滞納すると、延滞金が発生したり、車検を受けることができなくなる場合がありますので、注意が必要です。
自動車重量税の基本情報と納付手順
自動車重量税は、車の重量に応じて課税されます。
新車購入時や車検時に納付する必要があり、納付方法は以下の通りです。
- 軽自動車検査協会または陸運局窓口での納付
- 金融機関窓口での納付
- インターネットバンキングやATMによる納付
税金を滞納しないための対策と注意点
税金を滞納しないためには、以下の対策が有効です。
- 納付期限を忘れないように、カレンダーやリマインダーなどに登録しておく
- 口座振替を利用して、自動的に納付できるようにしておく
- 税金の金額や納付方法について、不明な点があれば、軽自動車検査協会や税務署に問い合わせる
東三河および周辺地域での各種手続き窓口情報
地域別窓口の情報:田原市、豊橋市、豊川市、岡崎市、浜松市
軽自動車検査協会 | 陸運局 | 管轄ナンバー |
---|---|---|
愛知主管事務所 豊橋支所 | 豊橋自動車検査登録事務所 | 豊橋 |
愛知主管事務所 三河支所 | 西三河自動車検査登録事務所 | 岡崎・三河・豊田 |
静岡事務所 浜松支所 | 浜松自動車検査登録事務所 | 浜松 |
各窓口の受付時間と手続き可能な曜日について
軽自動車検査協会 | 陸運局 | |
---|---|---|
受付時間 | 8:45~11:45 13:00~16:00 | 8:45~11:45 13:00~16:00 |
手続き可能な曜日 | 平日 | 平日 |
各市別窓口のアクセス方法と駐車場情報
〒441-8077 愛知県豊橋市神野新田町字京ノ割18●軽自動車検査協会 愛知主管事務所 豊橋支所
〒441-8077 愛知県豊橋市神野新田町字京ノ割20-3●陸運局 豊橋自動車検査登録事務所
アクセス:豊橋駅から車で約15分 駐車場:あり(無料)
アクセス:知立駅から車で約20分 駐車場:あり(無料)
●軽自動車検査協会 静岡事務所 浜松支所
アクセス:浜松駅から車で約30分 駐車場:あり(無料)
車両の維持に欠かせない整備と点検の重要性

軽自動車を安全かつ快適に走行させるためには、定期的な整備と点検が欠かせません。
法定点検の項目とその頻度を理解する
法定点検は、法律で定められた定期点検です。
- 12ヶ月点検:1年ごとに行う点検
- 24ヶ月点検:2年ごとに行う点検
点検項目は、ブレーキやエンジン、タイヤなど、車の安全に関わる重要な部分が含まれています。
ここで、車検と24ヶ月点検の違いを少し解説します。
車検は公道を走る為に、安全面や環境面などが保安基準に適しているかどうかを検査する事を目的としています。安全基準を満たし、道路を走る事ができる状態なのかを調べる検査をしています。
一方、法定24ヶ月点検は、車が故障してしまうのを未然に防ぐための定期的な点検を目的としており、エンジンやブレーキなど、それぞれに決められた56項目の検査を行います。つまり、消耗した部品や劣化した部品の交換などを行い、未然に事故や故障を防ぎ、性能を維持するのが法定24ヶ月点検であり、きちんと法律に則り保安基準に適合しているのかを審査するのが車検制度です。どちらも法律上で義務となっており、きちんと受ける必要があります。
基本的には、車検と24ヶ月点検を同時に行うことが多いです。
法定点検を怠ると、車検に通らなかったり、故障や事故の原因になる可能性がありますので、必ず実施しましょう。
信頼できる整備工場・ディーラーの選び方
法定点検や車検をする際に、プロにお任せする場合、お店選びが重要です。
整備工場やディーラーを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
- 親切丁寧な対応をしてくれるか
- 最新の設備や技術を持っているか
- 明確な料金体系で、見積もりを提示してくれるか
- アフターサービスが充実しているか
自分でできる日常整備とメンテナンスのポイント
自分でできる日常整備としては、以下の点が挙げられます。
- エンジンオイルの点検と交換
- タイヤの空気圧チェックと溝の確認
- バッテリー液の補充とターミナルの清掃
- ワイパーゴムの交換
- 灯火類の点検
定期的にこれらのメンテナンスを行うことで、車の状態を良好に保ち、故障や事故のリスクを減らすことができます。
車検証やその他必要書類の取得・再発行方法
車検証の取得・再発行の手順を解説
車検証を紛失したり、破損してしまった場合は、再発行の手続きが必要です。
再発行手続きは、軽自動車検査協会または陸運局で行うことができます。
必要書類や手続きの流れは、軽自動車検査協会と陸運局で若干異なりますので、事前に確認しましょう。
必要書類一覧とその準備の方法
車検証の再発行に必要な書類は、以下の通りです。
- 申請書
- 認印
- 手数料納付書
- 委任状(代理人が申請する場合)
申請書は、軽自動車検査協会または陸運局の窓口で入手できます。
手数料納付書は、金融機関窓口またはコンビニエンスストアで購入できます。
証明書発行時のポイントと必要な印鑑について
車検証の再発行手続きを行う際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 申請書に必要事項を正確に記入する
- 認印は、車検証に記載されている氏名・名称のものを使用する
- 手数料は、現金または収入印紙で支払う
軽自動車の車検や名義変更、住所変更などの手続きは、軽自動車検査協会で行うのが一般的ですが、一部の手続きは陸運局でも行うことができます。
まとめ
この記事で解説した内容を参考に、ご自身の状況に合わせて適切な手続き窓口を選び、スムーズに手続きを進めてください。また、軽自動車の維持には、定期的な整備と点検、税金の納付などが欠かせません。
これらの情報を参考に、安全かつ快適なカーライフを送りましょう。